スモールビジネスは、
なぜ、成功しないのか?(28)
「事業モデルの7つのルール」(4)
2代目社長バカ息子、バカ娘の過ち?(3)
以前、紹介したが、ピーター・F・ドラッカーは、「真のリーダーとは、特別なカリスマ性を持った人物でもなく、やりたいことをやる人物でもない。「必要」なことに集中する人物である。」と言った。
実は、このことが、倒産寸前のスモールビジネスを窮地から救いだし、V字回復させる、事業モデル(試作モデル)を創るために必要な第一歩となるのである。
つまり、ピーター・F・ドラッカーが言うように、あなたは、「職人」(やりたいこと)を卒業し、「起業家」(必要なこと)に集中しなければ、事業の試作モデルは創れないのである。
前述の2代目社長なら、「職人」を卒業して「起業家」に集中することで、事業モデルを創出し、倒産寸前の会社をV字回復させたのである。
では、彼は、どのようにして、倒産寸前の会社をV字回復させたのか?
彼がしたことは、彼が考案した「システム」と「ルール」を実行することで、従来の品質を保証した上で、「価格」と「納期」を従来の70%にすることを顧客に約束したのである。
今まで、顧客と印刷会社が別々に同じ作業をしていたことを、彼が考案した「システム」と「ルール」によって、「デジタル化」させることで、「無駄な作業や時間」をなくし、品質を下げずに「コスト」を下げて、「納期」を短縮することに成功したのである。
ここで、特に注目しなければならないのは、“「無駄な作業や時間」をなくし、品質を下げずに「コスト」を下げて、「納期」を短縮すること”である。
これは、何を意味しているか? これが、実現すべき事業システム(試作モデル)の「ルール」なのである。
そして、このルールを実現するために「デジタル化」が行われたのである。
つまり、事業システム(試作モデル)を創るルールとは、「今すぐ辞めることを決めること」なのだ。
そして、システムとは、「そのルールを実現する方法」なのである。
従って、事業システム(試作モデル)を創る時に初めにすることは、「今すぐやめるべきことは何かを決めること」なのである。
この重要な判断について、ピーター・F・ドラッカーは、次のように短く語っている。
「事を始めるにあたって重要な事は、何を始めるかではなく、何をやめるかを決めることだ。」
重要な決断とは、まず、初めに、「やらないことを決めること」なのだ。
ご質問・お問い合わせ:質問・お問い合わせフォーム
公式ウエッブサイト:創造的マーケティング戦略
マーケティング・経営 ブログランキングへ