スモールビジネスは、
なぜ、成功しないのか?(35)
ビジネスモデルを創る ステップ(4)
差別化(3)事例
スモールビジネスの「差別化」の方法について見て行こう。「差別化」の事例として、アイスクリームの「ハーゲンダッツ」VS「レディーボーデン」を考えてみよう。
「ハーゲンダッツ」と「レディーボーデン」をマーケティングの7Pで比較すると、
1 製品 高級感VS大衆向け
2 価格 適正VSお得感
この2つが大きく違う。また、カップアイスのハーゲンダッツのシェアもハーゲンダッツがナンバーワンであるが、パイントカップのレディーボーデンは、上位20位にも入っていない。
そもそも競争にならないのでは?
普通なら、そう思うだろうが、そうでもないのである。詳しくは割愛するが、レディーボーデン(ロッテ社)は、打つ手があるのである。
そして、最もコストのかからない手順は、以下のようになる。
1 現在の自社の強み(大衆向け、お得感)を強化する
2 ハーゲンダッツ社がメインにしていない商品の模倣品を作り、ハーゲンダッツ社と比較した時にロッテ社の強み(大衆向け、お得感)を感じるように演出する。
3 2が上手く行くようなら、同じように徐々にハーゲンダッツ社のメインの商品でも同じことをする。
この3ステップである。
では、スモールビジネスでは、どうするのか?
同じである。対象とする市場のポジションが違うだけだ。繰り返しになるが、その手順は以下のようになる。
1 標的にする顧客、競合他社を決める
2 自社と競合他社のマーケティングの7Pを比較する
3 現在の自社の強みを強化する
4 競合他社のメインにしていない製品の模倣品を作り、自社の強みを演出する
5 4が上手くいくようなら、競合他社のメイン製品の模倣品を作り、自社の強みを演出する。
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