我が社が生き残るための ミクロ環境(業界環境)の競争戦略(1)
こんにちは。 前回までで、マクロ環境(政治、経済、社会、技術、人口動態、自然の環境)のマーケットリサーチについて、お伝えしました。
今回からは、ミクロ環境(業界環境)のマーケットリサーチについて見ていきましょう。
何の話? とならないように、概要をお伝えしますと、ビジネスをしていく上でマクロ環境(政治、経済、社会、技術、人口動態、自然の環境)が、どのように変化するかで顧客のニーズががらりと変わってしまい、ビジネスをしていく上では、その変化が何かを見極めることが重要だという話を前回まででお伝えしました。
たとえば、今は安倍政権が支持率70%を超えてアベノミクスがうまく機能しているようにマスコミで報道されることが多いですが、実態経済にどの程度良い影響があるかと言うと、? となっています。
その辺りをエコノミストで同志社大学大学院ビジネス研究科の浜矩子教授は「アベノミクスは”アホノミクス”」だと述べ、「グローバル市場の到来以前に逆行している」「時代錯誤的だ」と批判しています。
アベノミクスでは、経済政策として成長戦略を主張して、経済規模を拡げることを唱えていますが、浜矩子教授は日本の経済は成熟していて成長戦略ではなく成熟戦略をとるべきで、今ある経済規模を如何に効果的に分配していくかを考えるべきであるという主張です。
こういったマクロ環境の動向はミクロ環境(業界環境)に大きく影響しますので、ビジネスを成功させたければ、こういった情報は当然、収集して、自社にどのような事業機会と脅威があるかを知る必要があります。
経済規模を拡げたり分配したりということは、一企業ができることではありませんが、マクロ環境の動向に合わせて自社が何を選択して、どんなことに集中すればよいかは、こういった情報がなければ判断のしようがありません。
では、ミクロ環境(業界環境)とは何かについて見ていきましょう。
ミクロ環境(業界環境)とは、要は自社が参加している業界の環境(状況)の事です。
たとえば、IT業界、出版業界、家電業界など、同じ産業や商業に関係する人々のグループや企業がどのような活動をしていて、どんな状態なのか? といったことを総称してミクロ環境だとご理解ください。
そして、市場の競争環境(外部環境)において重要な戦略分析は、ファイブフォースアナリスですが、その5つの力の分析でも競合他社との競争力を分析する3C分析は特に重要な分析です。
ミクロ環境のマーケットリサーチでは、まずは、業界内での5つの力の分析をして自社の競争戦略を策定し、実践することになります。
では、実際どのようなことなのか、次回から事例に沿って見ていきましょう。
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