価格競争ができそうにない競争環境で
価格優位を実現する方法(1)
こんにちは。 今回は、価格競争ができそうにない競争環境で価格優位を実現する方法について見ていきましょう。
価格競争ができそうにない競争環境で価格優位を実現する方法は、以下の3種類があります。
1 競争する対照を替える方法(代替品が生み出す利益)
2 顧客が得る利益が増える方法(新たな利益の創出)
3 1と2を同時に行う方法(顧客の経費を減らして新たな利益を創出)
この3種類です。
これは、要するに製品の販売価格そのものを安くできないのなら、代替品を販売して本来買う予定の製品より定価ベースで低価格な製品を販売するか、あるいは、販売する製品が顧客が予定していた以上の利益を生むか、あるいは、その両方を実現するかの3種類の方法があるということです。
たとえば、スマートフォンなら、PCより高機能で価格も半分以下の価格、通信費を含めても全体のコストが3割以上減るなどが実現できれば、自社のスマートフォンが他社のPCより価格優位になり、スマートフォンを購入しようかPCを購入しようか迷っている人に売れる可能性が高まります。
この場合、自社のスマートフォンVS競合他社のスマートフォンという図式では、自社のスマートフォンは、価格を自由に設定できるのにも関わらず、現在の能力では価格優位が実現できません。
しかし、自社の製品の特長を活かして、自社のスマートフォンVS競合他社のPCと競争する競合他社を替えることで価格優位を演出しています。
ところが、このように自社の自由な采配で価格を決定できる業種とは違い、価格を自社の采配で決定できない業種があります。
たとえば、歯医者や書店は典型的な例です。
書店の書籍の場合、書籍は、そもそも価格競争を業界の暗黙のルールでしません。そして、書籍は、どの書店でも同じ価格です。
つまり、製品同士の比較では価格優位による差別化はできません。しかし、そのような競争環境においても価格優位は実現できるのです。
では、次回は、その方法について見ていきましょう。
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